Zencart v1.5.7c 日本語版リリース!

21. 06. 17
最終更新日:24 6月 2021

弊社(ビッグマウス)では、最新版の Zen Cart v1.5.7c の日本語版を作成し、リリースいたしました。

"Zen cart v1.5.7c" は、現在(2021年6月現在)最新の日本語対応版 Zencart です。
Zencartは v1.5.7 へのバージョンアップにより、1.5.6からデフォルトになった レスポンシブテンプレート”responsive_classic”に対して、より Web Content Accessibility Guidelines (ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン、 略称:WCAG) に準拠するよう内部的な変更が加わっています。
試しに Chrome や Firefox の拡張機能"Web Developer" から "Tools">"Validate Acceesability" をクリックしてみるとよいでしょう。新しいテンプレートが非常に優れている事に気づくと思います。(すべての警告が必ずしも問題があるわけではありませんが・・・)

こうした優れたテンプレートをベースにすることで、自身のショップ上にW3C(World Wide Web Consortium)が公開した WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)を可能な限り準拠している事を宣言する、「ウェブ・アクセシビリティ・ステートメント」を掲載することも容易になるでしょう。Accessibility Statement

PHP7.4 に対応しており、PCI DSSセキュリティ基準にも準拠したきわめて高性能かつ、安全なシステムになっています。

動作環境

  • PHP 7.4推奨, PHP 5.6 以降でも動作します
    (注意: PHP バージョン 7.2 以前のものは既に PHP サポートが終了しています... セキュリティの上でもパフォーマンスの上でも、十分な能力を得るには、最低でも PHP 7.2 を利用してください。
  • MySQL 5.1 - 5.7 もしくは、 MariaDB 10.0 - 10.4
  • Apache 2.2 - 2.4
  • Apache の AllowOverride 設定は、'All' もしくは、少なくとも 'Limit' と 'Indexes' の2つのパラメータは必要です。可能であれば、'Options' パラメータも追加してください。
  • PHP 設定では OpenSSL で CURL が利用できるようにしてください。
  • サーバーの CURL と OpenSSL については、最新の TLS が利用できるように設定してください。
    (現在、PHPバージョンが最新の場合にサポートする最新の推奨バージョンはTLS 1.3です)
  • Nginx 対応ですが、 IIS には未対応です。
  • 旧バージョン v1.3系 へのバージョンアップではありません。

Nginx がサポートされました。( IIS はサポートされません)

機能面においても、管理画面側の操作性をアップするための多くの試みが追加されています。

追加された主な新機能

  • 管理者による顧客注文の代行手続きが出来る機能を追加
  • 注文リストへのマウスオンで素早く詳細を表示
  • 注文ステータス更新時に、「注文時の言語」でメール送信されるようになりました。
  • カテゴリ登録並びにオプション登録周りの管理機能強化 一括登録がより簡単になりました。
  • 商品複製時にメタタグ情報や、カテゴリリンク情報なども複製できるようになりました。
  • 商品一覧のグリッドレイアウト表示に対応
  • samesite cookie パラメータへのデフォルト対応
  • カテゴリ登録並びにオプション登録周りの管理機能強化
  • 購入可能日設定と連動した商品表示

そのほかにも、ダッシュボードがウィジット化されているため、簡単にダッシュボードを独自のレイアウトに変更したり、自分でウィジットを作ったりできるようになっています。

 

Zen cart v1.5.7c(日本語版)は、1.3.8a、1.3.9hの日本語版を独自公開した ビッグマウスが、今回も同様にお客様のニーズに応える形で、独自の日本語化と共に、日本の商習慣にあわせた各種のローカライズを追加したものです。

日本国内での販売にあわせた、振り仮名の追加やヤマト運輸、佐川急便の料金表に対応した配送モジュールを標準で装備するなど、これまでのノウハウを詰め込みました。

 

新しい Zen Cart v1.5.7(日本語版)をダウンロード

  Zen Cart v1.5.7(日本語版)デモサイト

なぜ、PHP7対応した新しいZencartを推奨する?

PHPが2018年の年末に、すでにPHP5.6のサポートが終わっている(PHP7.1ですら 2019年12月でセキュリティサポートも終了しています)という事がもっとも大きな要因です。

しかしながら、実情としては多くの利用者様が古いPHP環境で、古いバージョンの Zencart での運用を続けておられます。
弊社のお客様を含めた、多くの Zencart ユーザー様は、大変長く Zencart を使ってサイト運営を行っておられます。当然サーバー環境はもちろん、サーバープログラムのバージョンも新しくなり、古い環境のままでの利用は損なだけではなく、現在の安全基準に照らすと、不十分な状況になっています。一般的に、PHP7にすると、PHP5と比較して約2倍のスピードが出るといわれていますし、近年増加するカード詐欺や個人情報流出のリスクに対して、PCIセキュリティ基準はかなり厳しくなっています。(10年前の車の燃費や安全性能を現在の車と比べると格段の進歩がありますが、コンピューター業界の進歩のスピードはそれをはるかに上回る勢いで進んでいます)

ただし、新しくすることで発生する問題もあります。それだけの革新的な進歩を行おうとすれば、旧バージョンとの互換性が失われてしまう点です。(ある程度古い環境への対応を切り捨てざるを得ない)

弊社(ビックマウス)においては、最新の環境でのサイト運営を希望するクライアント様に十分なサービスを提供する方法として、Zencart v1.5.6の公開以降、PHP7に対応した新しいシステムをベースとしてサービスを提供することにいたしました。

この決定により、これまでの v1.3系 をベースにしている Zencart サイトに対しては、通常の方法でのバージョンアップは出来なくなりますが、なにとぞご理解ください。